大西雅文 × 複隆碧鸞モンストローサ(おおにしまさふみ × ふくりゅうはんにゃもんすとろーさ):大西雅文さんの器には、緊張感がある。ごつごつとした質感やシャープなラインは、手を触れてくれるなと言わんばかりだ。器の存在感に負けない植物を探して、行きついたのが複隆碧鸞モンストローサだ。稜は乱れ、肌は起伏し、生長点はすでにどこにあるのか分からないほど入り組んで、複雑な造形となっている。植物の意志さえ感じるその力強さが、器の特徴をさらに際立たせている。

●複隆碧鸞モンストローサは、小さいながらも10年以上の年月を経て生長した個体。強烈な個性が魅力的だ。

●無骨な造形を持つ器は植物を選ぶ。豪胆な雰囲気のサボテンが入るとしっくりくる。