情報

 

「Kekkai」
~ 暗闇の中の植物展 ~

 

展覧・販売会 東京 – 六本木
Exhibiton & Sale Tokyo – Roppongi

2012年11月9日(金) – 12月8日(土)
*ご好評につき、会期を延長しました。
場所:FARM / mybar(hy) hiromiyoshii 隣


今回のテーマは「植物が生きる場所を決めつけない」。植物は陽の光があたる場所に置かなくてはならないという常識を破り、指物師・髙橋雄二と照明開発の専門家と共に、約6か月をかけて生み出した光の箱Kekkaiを使って、多肉植物の成長と鑑賞における新しい可能性を表現。暗闇の中に光の結界をはることで、そこに、植物が生きるあらたな場を創出します。

「光合成が十分にでき、なおかつ、植物のもつ本来の美しさを際立たせる道具」を求めたどりついたのが、茶道具などにも使われる、洗練された指物の技術(釘を使わずに木を組み合わせる技法)でした。制作にあたっては機能的で空気のような存在感を目指して、木の外枠を限界まで細くすることに挑戦しました。闇の中、光の箱は、植物の美しさと生命をささえる透明な結界となって浮かび上がります。

鉢は、鯉江良二、隠崎隆一、内田鋼一が、叢のために特別に制作したもの。日本を代表する陶芸家たちが丹精込めて生み出した器に、いい顔してる植物を合わせ仕立てます。これまで、大阪、岡山で好評を博した、「陶芸×植物」のコラボレーション作品を東京で初めて展示します。

今回は光の箱を使った作品18点を含め、約50点を展示します。植物の新しい可能性と日本の伝統美を体感できる展覧会を、ぜひ多くの方にご覧いただきたくご案内いたします。告知・ご取材のご検討のほど何卒よろしくお願いいたします。

 

【参加作家】


鯉江 良二 
(こいえ・りょうじ) 陶芸家

1938年、愛知県生まれ。
常滑高校窯業科卒業後、常滑市立陶芸研究所に入り、翌年には朝日陶芸展入選を果たす。1989年には愛知県立芸術大学助教授に就任(92年より同教授)。国内外で精力的に活動を行っており、日本陶磁協会賞、中日文化賞をはじめ受賞歴も多数。日本を代表する現代陶芸家。94年に工房を岐阜県に移した。現在も、国内外で作品制作や個展を行なっている。



隠崎 隆一 (かくれざき・りゅういち) 陶芸家

1950年 長崎県福江市生まれ
1988年 「第5回田部美術館大賞・現代茶の湯の造形展」大賞受賞
1992年 同賞受賞
1995年 「第8回MOA岡田茂吉賞」優秀賞受賞
1996年 平成7年度日本陶磁協会賞受賞
2004年 アメリカ・ハーバード大学客員作家講演
2005年 「Japanese Contemporary Cray展」出品 (アメリカ・ボストン美術館)/ボストン美術館客員作家講演



内田 鋼一 (うちだ・こういち) 陶芸家

1969年、愛知県生まれ。
愛知県立瀬戸窯業高校陶芸専攻科修了。その後、三重県に移り独立し、個展を中心とした活動をスタート。「うつわをみる 暮らしに色づく工芸」展(東京国立近代美術館工芸館)、「陶芸の現在、そして未来へ Ceramic NOW+」展(兵庫陶芸美術館)、「SOFA」(ニューヨーク)、「Rosso: Uchida Kouichi」(Daniela Gregis・イタリア・ベルガモ)など、国内外で制作・発表を行っている。



髙橋 雄二 (たかはし・ゆうじ) 指物師

1978年、大分県生まれ。
金沢工業大学建築学科を卒業後、「家具職人になれば、モノは受け継がれ永遠に残る。」という言葉に感銘を受け職人の道へ。飛騨高山にて家具のデザイン・製作を学んだ後、木工藝家や指物師など様々な人物の影響を受け自分なりの新しい家具のスタイル「さしものかぐ」を生み出し、広島県の熊野町にて活動している。



小田 康平 (おだ・こうへい) 「叢 – Qusamura – 」店主

1976 年、広島生まれ。
世界中を旅する暮らしをしていた20 代の頃、旅先で訪れたパリで、フラワーアーティストがセレクトショップの空間演出を手掛ける様子に感動。帰国後、生花と観葉植物による空間デザインに取り組むようになる。数年がたち、画一的な花や植物での表現に限界を感じ始めていた頃、ある世界的アートコレクターと出会い、納品後に傷ついた植物を見て発した彼の一言、「闘う植物は美しい」に衝撃を受ける。以来、植物選びの基準を、整った美しさから、『いい顔』をしているかどうかに変える。独自の視点で植物を捉え、美しさを見出した一点物の植物を扱うことを決心し、2012 年、独自の美しさを提案する植物屋「叢 – Qusamura – 」をオープンした。

 

*** *** *** *** *** *** ***

 

期間:2012年11月9日(金)~11月24日(土)13:00-midnight ※日、月曜、祝祭日は閉廊日
会場:FARM / mybar(hy) ※hiromiyoshii 隣(東京都港区六本木5-9-20 / TEL: 03-5772-5233)
※入場無料。 販売物はすべて一点物です。展示作品はすべて購入可能です。

URL:  FARM / mybar(hy) hiromiyoshii website