東京にきています
叢の 植物を納品に来ました
PLANT/PLANT さんという東京三宿にあるアクセサリーショップへの納品
元々ここは ナウシカの地下の部屋を イメージしておられました
叢の毒っぽい植物を配置した絵です
画像に見える植物は マミラリア属の ルエッティ というサボテンです
触れると今にも 毒を吹きそうな風貌です
この日の東京はすごく寒かったです
冬の休眠期を終えると 一気に成長を始めます
先日 園芸について少し書きましたが、その続きです
実生と挿し木の違いのところまで 書きました
これに加えて 多肉植物 サボテン界で盛んなのが 接木です
つぎき と読みます
この接木は とてもおもしろいです
まず サボテンを ぶった斬ります
斬るサボテンは 大方決まっていて 3種くらいが定番です
一般的には 棒状に育つ柱サボテンを 斬ります
そして次に 実生で発見したものなど 優良遺伝子を持つ サボテンを
ぶった斬ります
そして 切り口を合わせ くっつけます
植物は ここが不思議で これだけで くっついちゃうんです
しかも くっつくと 成長が著しく 早くなり 通常よりもかなり早い年月で
花が付き 種が採れます
種を蒔くと また実生で新しい遺伝子を持つ赤ん坊が生まれます
たくさんの種を蒔くと 同じ個体から採れた種でも
いろんな特徴を持った赤ん坊が生まれます
その中で 特に際立ったものを 次の接木に使うわけです
そして その際立ったものを接木により早く成長させ
種を採り また種を蒔きます
特徴が際立ったものの種ですから そのほとんどが親を引き継ぎ
際立った赤ん坊が生まれますが その中でも すばらしく特徴が際立ったものを
次の接木に使い
これを繰り返すと ミラクルな特徴をもったスーパー遺伝子が
生まれるのです
サボテン園芸界は このようにして たくさんの新しい品種を 生み出してきました
画像のものは 般若というサボテンですが
子供を数珠状に 次々生み出す遺伝子を持った珍しいものです
この3種の栽培方法を組み合わせて より早く園芸の新品種を作り出すのです
根気のいる作業ですが がんばっている農家さんは
日夜研究しています
頭が下がります