ARCHIVE for  July 2015

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2015.07.27 | cat. 日々

先祖返りという妙

先祖返り

変異した植物が先祖の特徴を突如思い出し

からだの一部が先祖の姿になること

 

画像の個体は 

アエオニウム アルボレウムの変異種 黒法師の先祖返り

同じ株から 真っ黒な個体と緑の個体が出る

目を疑ってしまいそうな個体

植物の変化には

いつまでも飽きがこない

 

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2015.07.22 | cat. 日々

畑からの収穫

ほんの僅かながら 大地という土地を入手して

はや5ヶ月

地球に植えたサボテン達は

波を打つように地中に根を張り

日ごとに大きくなっていく

 

鉢植えで育てるサボテンよりも

圧倒的に太く早くたくましくなっていく

 

今日 春に畑に植えた高性の竜神木綴化の枝を落とした

 

初めて畑から得た 賜り物

発根までもうしばらくかかるが

秋には そこそこの収穫がありそうで

これまで草抜きや 植え込みを高温のハウスで汗水たらして

やってきたのが報われた気がする

しかし 農業というのは 重労働である

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2015.07.13 | cat. 日々

想像の外

この種のサボテンは こう切るとこう育つ

こう接ぐとこう大きくなる

 

数々のサボテンの経年変化や生長を見てきて

少しずつ植物の性質というのが見えてくる

 

しかしごく稀に その想像とは全く異なる

生長を遂げている個体に出くわすことがある

それらの多くは 愛好家さんの失敗作になってしまった

ものであることが多く

失敗作なだけにお目にかかれることは極めて数少ない

つまり失敗作はすぐ剪定されたり破棄されたりしてしまうからだ

 

多種多様な環境で育っている植物だからこそ

様々なストレスの元 その場に適したかたちに育つ

 

左のサボテンも初めて見たときは驚いた

僕の中の般若というサボテンの想像の外にいる個体だったから

 

頭をつぶされ子株が出ることは理解できるが

この個体のように角のようになるった個体を見たのは初めて

このような自分に発見を与えてくれる個体に

会えた時 また感性が豊かになった気がする

 

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2015.07.09 | cat. 日々

作品としての鉢植え その1

陶芸家さんのつくった鉢に

植物を合わせてみる

 

作家それぞれのこだわりが大いに入った

作品としての鉢

鉢と上物の植物が けんかすること無く

それでいてお互いを主張させる植え方は

いつもの植え方とは 目指すところがまるで違う

植物を見せるのではなく

鉢を見せるでもなく

一つの作品として 鉢と植物をリスペクトする植え方

 

今回は 陶芸家 寒川義雄 氏

まるで土器のような ぽろっと割れてしまいそうな

柔らかさを持つ あたたかみのある鉢

 

墨汁や炭の黒で出来上がった 素朴で懐かしい感じ

そこには 柔らかさと渋さを持った コピアポア 疣仙人という

サボテンを持ってきた

この個体はシルエットのかなり崩れたかなりユニークな個体

 

植え込む側としては

鉢をこしらえてもらい 最終的には植え込むものや

全体の雰囲気を全て任されるわけだから

特に気合いが入る

この緊張感も 楽しみのひとつ