ARCHIVE for  February 2015

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2015.02.26 | cat. 日々

異国人の考えること

タイ バンコク

サボテンや多肉植物を仕入れにやってきた

 

タイと日本では

圧倒的に気温が違う

この日も最高気温36℃

冬の日本から到着した身にとっては

50℃くらいの気分

 

タイは園芸国家であり

様々な植物を品種改良し新品種を作出している

サボテンや多肉植物もしかり

国内では見たことも無い新品種が多く並ぶ

 

特に高温を得意とする品種

例えば兜丸 などは びっくりするものが多い

(画像は群生のゼブラ兜丸)

 

園芸の方向性も国民色が大いに出る

日本人は小さく繊細で技術が凝縮されたものを好む

タイでは 品種改良を得意とするために

交配で生み出された 特徴が突出したようなものが好まれている

接ぎ木などでも 到底思いつきもしない

組み合わせのものを見ることが出来た

 

仕入れ先としても価値のある国だが

国民性の出た園芸には目を見張る

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2015.02.16 | cat. 日々

接ぎ木という植物をあらためて考えてみた

ここのところ サボテンの接ぎ木について

聞かれることが多く

これまで何度となく しゃべってきたことを

あらためて考え直す機会があった

 

本来 接ぎ木とは穂木の生長を促進させる園芸技法であって

台木を含めた全体としての観賞価値は全くない

 

しかし これまでの園芸を知らない人や

物事に意味を求めたり デザインを考えたりする人たちにとっては

穂木の価値よりも全体の雰囲気の方を重要視する

 

接ぎ木のおもしろさは

人の手によって接がれた造形と

そこから人の手には及ばない植物の生長が重なり

人にも植物にも作ることの出来ない

不思議なかたちが出来上がること

 

そこには 大地と離れた世界で育つ

また違ったサボテンの魅力が生まれる

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2015.02.09 | cat. 日々

土の話

植物屋として 植物を語ることは多いが

土を語ることは少ない

でも 植物を育てるうえで

植物と同じくらい土は大事

 

かれこれ何十年もサボテン園芸を続けられている

おじいさんたちを訪ね

たくさんの経験談を重ね合わせ

このたびある土と配合にたどり着いた

 

サボテンや多肉植物に大事な土としての要素は

水がさっと流れる水はけの良さに加え

適度な水持ち

それは相反することなので

ひとつの土で実現することは難しい

これに加え 根張りのしやすさ

健康な生長のための適当な栄養分を考え

新しい土が出来上がった

 

この春からの生長にきっとはまるはず!

http://qusamura.com/item/叢の土/

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2015.02.02 | cat. 日々

植物の粧い

植物を観賞する際に

鉢植えにこだわり 植え替えをして

観賞するという価値観が

ずいぶんと普及してきたような気がする

 

つい数年前などは ほとんど見ることのなかった

陶器鉢植えのサボテンや観葉植物は

いまでは当たり前だし

鉢にこだわり探す お客さんは飛躍的に増えた

 

鉢は植物を含めた鉢植え全体のビジュアルの

約半分を占めるわけで

存在感はかなり大きい

 

きりっとした鉢に合わせて植物を植えた後

最終的にその鉢植えをもうワンランク上のものにする

コツをひとつ紹介したい

 

土の表面を覆う

化粧土にこだわることで

見た目は数段上がる

水やりをした時に ひっくり返らないような

少し重めの土がおすすめ

 

叢では植物を引き立てるシンプルな土を全国から探し

現在は白と黒を採用している

植物がきりりと しまる