2014.10.30 | cat. 日々 鉢の意思と植物の意思 鉢の意思と 植物の意思 この二つが上手くマッチすると 「作品」としての完成度が高くなる 鉢の意思は陶芸家が込めるものに対して 植物の意思は植え込む人間や育てた人間ではなく 植物自身がつくってく 吹き込む意思と湧き出す意思 植物屋の自分にとっては どちらの意思も融通が利かない だけどその二つを組み合わせ カチッとはまった時の快感を味わってしまうと もうやめられない
2014.10.27 | cat. 日々 鉢の重要性 これまで数えきれない程の植物に 鉢を合わせてきた 植物を愛でるときに 人は鉢も含めひとつのものとして観賞する これは一見 当たり前のようだが 実はこれまではあまり 「そう」されてこなかった プラスチックの鉢が横行し 安く 安易に植物は扱われてきた けど 植物の持つ面白さ 深さ 楽しさは きっと器の世界にも通ずるものがあり それを共有できる居場所に植物を据えてやることで 1+1が4とか5くらいになったりする そうなると そのパワーで植物に魅力を感じてくれる人が 数倍になる そうなると鉢植えは 昇華していく
2014.10.20 | cat. 日々 続々と連鎖していく またまた この度の京都展のはなし 思えば2年半前 八木保さんが広島のうちの事務所に来てくれたことから 始まった ロスでの展示 写真集製作の話 京都展 そしてそれからつながってくるたくさんの方々 面白い話は 尽きない それらは自分の考えていたスピードよりも速く 放射状に伸びていく 次々と思いもかけないミラクルがわき起こり そして この日 日本でもっとも忙しい写真家のお一人 ホンマタカシさんが 京都に撮影に来られた ここで話は終了するわけも無く またしても新たなストーリーが始まっていく 数えきれない程の多くの方々に支えられ 今日の叢がある
2014.10.13 | cat. 展覧会 写真撮影 植物と鉢の写真をひたすら撮っている ファインダーを覗くことで より鮮明に見えてくるものがある 特に鉢の方は 自分の知らない世界だけに 一見しただけでは見えてこない ディテールだらけで 一つの器に どれだけの想いや手間が かけられているか それは こちらも時間や集中力をかけないと 見えてこない 形や色に 意味を込め さらには 偶発的な要素を纏い 出来上がった鉢は 作り手の想いの深さが深い程 見る側も 心酔できる
2014.10.08 | cat. 展覧会 リクエスト またまた京都展のお話 今回の鉢の中には 僕がアダムさんにリクエストした鉢がある 届いてみるとびっくり その鉢は結局 最も植物選びが難しい鉢になってしまった 考えたあげく 選んだ植物は これまた農家さんに生産依頼した サボテンにしてみた 上も下もリクエスト サイズやバランス すべてがぴったりなのは 偶然とは思えない