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2014.11.20 | cat. 日々

植物の場所と価値の関係

先日 全国のそうそうたるサボテンコレクターの

おじいさんたちとサボテンをめぐり 争ってきた

中には 外国人コレクターもおり

その争いはし烈を極めた

この方々は言わずと知れたサボテンの目利き達

 

このようなサボテンの会では

競り会が行われ

欲しいものがあると 声を出し値段を競う

 

当然ながら 僕のお目当ての獲物は

名だたるコレクターさんの趣向とは異なるものが多い

画像のサボテンもその一つ

半分が真っ黄色 もう半分は緑の ツートンのサボテン

こういった色の入り方は「ベタ斑」と呼ばれ

マニアックな方々には全くと言っていいほど人気がない

 

しかし ここまで発色が冴えると

そんなことはおかまいなく 僕は美しいと感じる

そしてここでこの画像のサボテンが美しいと思った人は多いと思う

 

 

ある場所ではガラクタ扱い

そしてある場所では 同じものがアートやオブジェのように見られる

このような不思議な光景を約3年間見てきた

どれだけそのギャップを作り出せるか?が 僕の仕事

 

同じものが 場所によって価値を変える

それは 見る者が違うだけでは変わらない

見る者の意識を変えられるかどうかにかかっている