接ぎ木という植物をあらためて考えてみた
ここのところ サボテンの接ぎ木について
聞かれることが多く
これまで何度となく しゃべってきたことを
あらためて考え直す機会があった
本来 接ぎ木とは穂木の生長を促進させる園芸技法であって
台木を含めた全体としての観賞価値は全くない
しかし これまでの園芸を知らない人や
物事に意味を求めたり デザインを考えたりする人たちにとっては
穂木の価値よりも全体の雰囲気の方を重要視する
接ぎ木のおもしろさは
人の手によって接がれた造形と
そこから人の手には及ばない植物の生長が重なり
人にも植物にも作ることの出来ない
不思議なかたちが出来上がること
そこには 大地と離れた世界で育つ