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2015.02.16 | cat. 日々

接ぎ木という植物をあらためて考えてみた

ここのところ サボテンの接ぎ木について

聞かれることが多く

これまで何度となく しゃべってきたことを

あらためて考え直す機会があった

 

本来 接ぎ木とは穂木の生長を促進させる園芸技法であって

台木を含めた全体としての観賞価値は全くない

 

しかし これまでの園芸を知らない人や

物事に意味を求めたり デザインを考えたりする人たちにとっては

穂木の価値よりも全体の雰囲気の方を重要視する

 

接ぎ木のおもしろさは

人の手によって接がれた造形と

そこから人の手には及ばない植物の生長が重なり

人にも植物にも作ることの出来ない

不思議なかたちが出来上がること

 

そこには 大地と離れた世界で育つ

また違ったサボテンの魅力が生まれる