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2015.09.21 | cat. 日々

作品としての鉢植え その2

今回は広島の若手作家 佐々木りつ子氏

 

彼女の作品は表立って世に出ている訳ではなく

ひっそりと山間のアトリエで土器をつくる

 

アトリエである大きな山小屋は彼女自作のもので 庭にはポニーがいる

最近では稲作もおこなっているそうだ

真似したくなるようなのんびりとした豊かな生活

 

そんな彼女の至って素朴な弥生土器のような鉢

 

シンプルで豊かさを感じさせるような鉢に

少しだけ彼女らしさがにじんでいる

 

そんな鉢に白岳丸を合わせた

奇をてらうような植物ではなく

じっと長い間 絞り出すようにゆっくりと生長を重ねてきた個体

それでいて鸞鳳玉のような 男らしい岩のような肌は感じさせず

清楚で密な刺を体に纏う