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2016.12.07 | cat. 日々

クリスマスのリース

今秋に店舗内の植物コーディネイトをさせて頂いた

六本木ヒルズのユナイテッドアローズ様に

先日クリスマスのリースを納品した

 

叢がクリスマス装飾 というと

ちょっと場違いな感もあるような気がするが

実はリースには縁があって

そもそも僕が自分の花屋をオープンさせた

2008年のクリスマスに

店内に100個を越えるリースをびっしり飾り

そこにたまたまリースを探していた

広島のアートコレクターさんが

店に立ち寄り

そこから紆余曲折後に

叢が出来上がるという一連の流れがあったわけ

 

なので今 叢があるのは

当時必死になってリースを作りまくった

過去があったからかもしれない

 

今回リースの依頼にはひとつだけ縛りがあって

「植物」を使用するということ

 

そこで植物の多様性と歴史に注目し

世界中様々な環境で不思議な進化を遂げた

あるいは人類にとって大きな役割を担った

植物達をシンプルに 飾るということにコンセプトを決めた

 

揃えた植物は

マダガスカルを代表し 真っ青な種子を持つ旅人の木

ボルネオの大型食虫植物ネペンテス

北アメリカ原産の大型ヒマワリ

アフリカを始めとする世界中で道具として使われているひょうたん

徳島県でこの時期に立ち枯れて2mの槍のような風貌になるオクラ

仏教ととても深い関わりを持つハスの実

薬用成分が採れることで古代ギリシャ時代には自生地を探し戦争すら起こったとされているアロエ

中国の特殊な造形を持つ柑橘類 カラタチ

ユニークに穴が並ぶサボテンの骨 チョラ

漢方で珍重され おもしろい名が付けられている鳥不止(とりとまらず)

花が綴化し 突然変異の姿がスタンダードになってしまった鶏頭

紀元前2000年前から嗜好品や貨幣として使われていたカカオ

 

12種の植物を選び

1種類の植物で一つのリースを作り上げた

出来上がったリース12個は

店内に飾られてあるので(2個を追加発送)

ぜひご覧頂きたい