CATEGORY  日々

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2016.07.17 | cat. 日々

銀座メゾンエルメス Window Display

メゾンエルメスの ウィンドウディスプレイ

これまでもっともトライしてみたかった仕事の

ひとつだ

 

話が舞い込んできたのは今年の1月

表面に見えるサボテンの背景にいる

今回のディスプレイを支えてくれた人々は

知っているだけでも ざっと50人ほどはいる

全ての人が 積み上がってかみ合ったからこそ形になった

 

それだけこの仕切られた空間で

サボテンを絨毯のようにたった一晩で植え込む事が

困難なことだということだ

 

タイトルは「旅の途中」

使用しているサボテンは27種類 約2500本

’旅’ というのは

この世界に入っている二人の ’旅’

そしてサボテンの ’旅’ という2つの旅が 意味として込められている

 

 

不思議な世界に舞い降りた二人は植物調達を開始する

どこの国 どこの時代かも連想しにくいような

遠い世界の服装を纏った二人はあたりを気にしながら

繁茂する植物の中を 旅する

 

今回使用しているサボテンは

出来る限りからだが大きくならないように

強い直射日光に耐えるため 白や黄色の毛を纏い

呼吸も夜間にこっそりおこない

ただただ遺伝子をつなぐことを使命とし

生きる

 

大きくなるだとか 生息域を拡大していくだとか

いう野望は無く

サボテンという乗り物を使い

遺伝子は 旅 をしている

シンプルに ただあり続ける事のみを目的として

 

 

エルメスから渡されたテーマは「自然ー軽やかなギャロップ」

自然とは 文明が入り込んでいない あるがままの状態

 

もちろん自然を象徴する植物を密集して植え込み

自然を表現しているわけだが

今回は少しだけ いたずら心を 組み込ませてもらった

 

この世界には それぞれ1本ずつ 接ぎ木を仕込んでいる

緑の柱サボテンの上に 一方は黄金色の

一方は白い柱状のサボテンが接がれている

 

どちらも人間の意思で接がれたもので自然界には無いもの

そこには文明が垣間見える

しかしそれぞれの植物は時を経て

人の作為や思惑を遥かに越え

植物の意思で 自然に戻ろうとしている

傷つき 欠けようとも

植物は生きる

 

そのたくましさこそは

叢で伝えていこうとしている

植物の美しさ

 

 

 

 

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2016.05.29 | cat. 日々

マンションの植栽

マンションのベランダの植栽

陽当たりが確保できなかったり

冬が寒すぎたり と なかなかハードな環境が多いベランダ

 

今回は2カ所のベランダの植栽をおこなった

一つ目は陽当たりが充分確保できないベランダ

このような場所は日陰に強い植物を選択するのはもちろんだが

日照不足により冬場の低温も考慮しなければならない

 

葉の形や色 樹形などインパクト重視ではなく

その場の環境ですくすくと生長していく事を最優先に考えなければならない

これは当たり前のようで 植物の事をしっかり知らないと出来ない

少し込み入ったこと

 

もう一つは陽当たりはいいが 冬場の寒風が気になる場所

多くのサボテンや多肉植物は 屋外では不向きとされているが

全てのサボテンが屋外が無理と言うわけではない

ただしこれらは生産数が少ない為に 自家生産してゆっくりと増やしている

 

植栽時が完成ではなく

この先何年もかけて生長し なじみゆっくりと完成に近づいて行く

ただしいつまでたっても完成に至る事がないのが 植物の面白さ

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2016.05.11 | cat. 日々

イベントの装飾

今回は東京上野での 披露宴の装飾

大型サボテンやアガベ

ディクソニアなど 人力で搬入できる限界のサイズで

装飾に挑んだ

 

花は 熊本や広島のものを中心にカラーやユーストマ

花屋時代のことを思い出しながら調達から 活け込み

 

活け込みに関する全ての什器は専用にデザインし アイアンで造作

 

枝ものなどは野生感を出す為に 山に入り枝や蔓を調達

仕込みに約1ヶ月を要した 

自分にとっては

かなりのビッグプロジェクトになった 

 

それでいて 披露宴と言うものは 当然植物ショーではないので

機能性と見栄えのバランスを考え

実に勉強になる いい機会を与えて頂いた

 

今後のディスプレイ インスタレーションに使えるアイデアを

山ほどもらったような気がする

 

披露宴は これまで参加させてもらった

どの披露宴よりも 豪勢でかつ あたたかみのある

素敵なものだった

このようなすばらしい貴重なイベントに参加できて

本当にしあわせ者だった

 

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2016.04.17 | cat. 日々

作品としての鉢植え その4

陶芸家 西村昂希(にしむらたかき)さんの鉢

 

多くの陶芸家さんは 土屋さんで土を買い

それを成形して焼く

 

西村さんは庭や裏山で 土を掘り出し

練って こねて成形する

不純物の多いその土は

雑味があり 野性味がある

 

てらいの感じられない器は

飽きがこない

 

植物は 長城丸モンストローサを合わせてみた

生長点異常により

もはや長城丸の姿とは似ても似つかない風貌

サボテンなのかどうかも怪しい

 

突然変異によって想像を超えた変化を

起こしている植物と

火や土が作り出した偶発的な肌が上手く重なって

一体化している

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2016.03.14 | cat. 日々

最近注目

最近 植物の「ドライ」に興味が出てきた

これまでもドライフラワーとして 大きなものから奇妙なものまで

いろいろと取り扱ってきたが

今の見え方は少し違う

 

植物の骸(むくろ)というのは そこに生が無い為に

色やつやを失い

その代わりに シルエットが強調され

生から死へと経過した時間が凝縮されてそこに残る

 

花を吊るして干す それ とは違い

立ち枯れた姿は 神秘的にすら感じ

モノクロ写真のように 深く意味のこもった芸術品のように感じる

 

ゆっくりと死へと向かう中

生物の命ともいえる 水分が昇華し

そこに残った「生きた証」は 骸となる

 

表面的な美しさが取り払われたとき

奥に隠されていた 意味が初めて見える気がする

 

画像は 立ち枯れたオクラの畑

この撮影後 持ち主を捜し ほんの僅かばかりいただいた

 

 

 

 

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2016.01.14 | cat. 日々

写真集 もうすぐ

昨年から 練りに練った写真集が

ようやく来月 出来上がる

 

植物選び デザイン 構成 撮影などなど とにかくこだわった

どの植物も思い入れのあるものばかり

 

サボテンを知らない人でも

眺めていたくなるような 美しい写真がずらっと並ぶ

出来上がりが楽しみで仕方が無い

 

詳しくは もう少し先

もうしばし お待ちください

 

 

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2015.12.17 | cat. 日々

ここのところ と 来年にむけて

今年も もう2週間でおしまい

毎年のごとく 今年もたくさんの農家さんを廻った

 

それらほとんどのところでは 外国人や新規愛好家が増え

賑わっているそうな

 

いわゆるブームと言うやつだ

植物の愛好家 愛培家が増えるのはとてもうれしいことだが

ブームが加熱すると 植物の価格が急騰する

今年はこの急騰がピークに達しているところのように思う

 

そして最終的にはいつも 急騰に乗じて

ゲリラ的に販売者が増え

劣悪で粗雑な商品が出回り

価格が下降して ブームが去っていく

去った後は 起こる前よりも冷え込むこともある

 

これまでもたくさんの植物が このブームと衰退の波にあおられてきた

今回の植物ブームは これまでよりも複雑で大きい気がする

それだけに 下がる時は急降下かもしれない

 

これまでに植物業界を盛り上げる為に

縁の下でふんばっている 植物業界の先駆者達とともに

ブームに翻弄されない しっかりとした植物の提案に

2016年は注力したい

 

 

 

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2015.12.03 | cat. 日々

写真集 製作過程

来年 写真集の出版が決まりそうだ

長年集めてきた 個性ある植物を約50点集め

本格的な撮影

 

写真家は 東京から久保田光一さんを

お招きし 一点一点丁寧に撮る

 

これからテキスト部分を詰めていくが

この4年間を ぎゅっと固めた本になることは

間違いない

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2015.11.18 | cat. 日々

初心

昨日は 日帰りで行ける広島近辺の農家さん 愛好家さんをまわった

近いとはいいながら 初めて行く農家さん

 

初めての場所というのは

人のお家に招かれたような

新しいクラスに 転校してきたような

なんとも フワフワした感じになる

 

園主のこだわり 嗜好 そこでのルール 価格など

何も分からない訳だから 

初心に戻って サボテン初心者として 見て回る

ぐるぐる何度もまわる

その間 ほとんど鉢や植物には触らない

 

園主の話をまず聞いて その後にもう一度

まわって 目星をつける

何度もまわることで 植物が厳選される

こうして仕入れた植物は 慣れた農家さんで仕入れるものよりも

グッと質が上がる

 

いつもこのようにして 仕入れなければと 今日も戒めた

 

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2015.10.19 | cat. 日々

植物にとっての光

植物に必要なもの

光 水 温度 ・・・などいくつかあげられるかもしれない

ほとんどの人に尋ねると答えは返ってくると思う

だが サボテン 多肉植物をいざ育ててみようと

チャレンジする人々の一部は

これらのことは頭で分かっていたとしても

気にするのは 水やりのことばかり

 

水をあげたら腐る とか

ついついあげたくなっちゃう とか

水をあげて腐るのは たいていは光不足や温度不足がもとで

起こるもの

 

水やりを気にすることよりは

まず光を気にしてやってほしい

(他にもいくつか大切なことはあるけれど)

特にサボテンや多肉植物が光を欲しがるのは

想像に難くないはず

 

画像は叢好きのお客さんからのもの

 

都内の限られた日中の光に加えて

人工照明を駆使して夜間に補っている

まるでナウシカの地下のような

妖しい感じが かっこいい

 

ここまでできなくても 地球には太陽光が降り注いでいる

その光を植物に 与えてやってほしい

 

これからの時期 光合成の為の光に加えて

真冬における体温・地温確保にも太陽光は

大活躍する

 

※なお今回は 光の重要性のお話ですが 

植物の置かれる環境や種類、植物の健常具合によって

全てに当てはまるという訳ではありませんので

ご心配な方は メールにて画像付きでご相談下さい  

info@qusamura.com