DSC_0429
2015.09.21 | cat. 日々

作品としての鉢植え その2

今回は広島の若手作家 佐々木りつ子氏

 

彼女の作品は表立って世に出ている訳ではなく

ひっそりと山間のアトリエで土器をつくる

 

アトリエである大きな山小屋は彼女自作のもので 庭にはポニーがいる

最近では稲作もおこなっているそうだ

真似したくなるようなのんびりとした豊かな生活

 

そんな彼女の至って素朴な弥生土器のような鉢

 

シンプルで豊かさを感じさせるような鉢に

少しだけ彼女らしさがにじんでいる

 

そんな鉢に白岳丸を合わせた

奇をてらうような植物ではなく

じっと長い間 絞り出すようにゆっくりと生長を重ねてきた個体

それでいて鸞鳳玉のような 男らしい岩のような肌は感じさせず

清楚で密な刺を体に纏う 

DSC_03701
2015.09.16 | cat. 植栽

川崎 ON THE MARKS

8月に作業を行った 川崎のホテルON THE MARKS

 

多数のデザイン系ホテルを 手がけるUDSさんからのご依頼だったが

植栽に関しては 完全お任せを頂き

叢らしい植栽を 仕上げることができた

 

今回の植栽は 植物をアートのように

見せる特殊な植栽

鉄の額縁を植物に合わせ配置し

それぞれを生きるオブジェとして ご覧頂く仕組みだ

 

お近くの際は ぜひ

DSC_0361
2015.09.07 | cat. 日々

毎日楽しく

つい先日もまた新しい話が舞い込んできて

今日も楽しく打ち合わせ

 

植物を取り巻く新しい話が

こんなにたくさんできようとは

数年前まで思いもよらなかった

 

また来月 再来月と 面白い話が

実現化しそう

 

DSC_0169
2015.08.31 | cat. 日々

今日から韓国仕入れ

韓国に来てます

韓国は 知る人ぞ知る サボテン輸出が世界トップクラスの生産国

日本のように 元々この国にはサボテンは存在していなかったが

高い園芸技術の普及により

現在では様々な多肉植物 サボテンが生産されている

 

日本には無い 特殊なサボテンが多数あり

1年ぶりにまた訪れることができた

 

前回もしこたま大物を入手したが

今回も 大量の予感

IMG_0481
2015.08.18 | cat. 日々

ON THE MARKS 植栽

川崎に新しくできる 滞在型複合ホテル

ON THE MARKS

外構部の植栽を担当した

 

密集する植物の うっそうとした植栽イメージから

目線を変えて

植物をオブジェのように配置する

新しい考え方を 植栽に取り入れてみた

 

画像は 大型のサイカス レヴォオルタ綴化の植え込む場面

重量は200kgを超え 存在感は圧倒的

綴化と言っても 綴化個体のカキコ挿し木ではなく

これは本来の自然界であるべき綴化型であり

柱状の通常個体から頭頂部で綴化体に変異したもので

生長飽和により綴化したもの

 

この他にも 様々な個性ある植物を

美術館にあるオブジェのように配置し 額を用紙し植栽した

 

植栽全景は 後日ご案内予定

 

 

DSC_0045
2015.08.03 | cat. 日々

鉢の重要性

サボテンを植える陶器鉢を探していくという

作業は もしかしたら

サボテンを探すよりも難しい作業

かもしれない

 

国内 国外問わず プロダクトの鉢というのは

メーカーやデザイナーの主張のかたまりで

植物を活かす鉢というのは

かなり限られている

 

そんななか 作家でありながら

叢の鉢を数年来 つくり続けてくれている

女性がいる

 

今日は久しぶりに 彼女の鉢がやってきた

プロダクトには無い 一つ一つが

それぞれの個性を持つ鉢

それでいて 弥生土器のように

主張が少なく

サボテンを活かす鉢

 

叢店内に 少しずつとかすように

並べていく

DSC_0019 2
2015.07.27 | cat. 日々

先祖返りという妙

先祖返り

変異した植物が先祖の特徴を突如思い出し

からだの一部が先祖の姿になること

 

画像の個体は 

アエオニウム アルボレウムの変異種 黒法師の先祖返り

同じ株から 真っ黒な個体と緑の個体が出る

目を疑ってしまいそうな個体

植物の変化には

いつまでも飽きがこない

 

DSC_0014
2015.07.22 | cat. 日々

畑からの収穫

ほんの僅かながら 大地という土地を入手して

はや5ヶ月

地球に植えたサボテン達は

波を打つように地中に根を張り

日ごとに大きくなっていく

 

鉢植えで育てるサボテンよりも

圧倒的に太く早くたくましくなっていく

 

今日 春に畑に植えた高性の竜神木綴化の枝を落とした

 

初めて畑から得た 賜り物

発根までもうしばらくかかるが

秋には そこそこの収穫がありそうで

これまで草抜きや 植え込みを高温のハウスで汗水たらして

やってきたのが報われた気がする

しかし 農業というのは 重労働である

DSC_000111
2015.07.13 | cat. 日々

想像の外

この種のサボテンは こう切るとこう育つ

こう接ぐとこう大きくなる

 

数々のサボテンの経年変化や生長を見てきて

少しずつ植物の性質というのが見えてくる

 

しかしごく稀に その想像とは全く異なる

生長を遂げている個体に出くわすことがある

それらの多くは 愛好家さんの失敗作になってしまった

ものであることが多く

失敗作なだけにお目にかかれることは極めて数少ない

つまり失敗作はすぐ剪定されたり破棄されたりしてしまうからだ

 

多種多様な環境で育っている植物だからこそ

様々なストレスの元 その場に適したかたちに育つ

 

左のサボテンも初めて見たときは驚いた

僕の中の般若というサボテンの想像の外にいる個体だったから

 

頭をつぶされ子株が出ることは理解できるが

この個体のように角のようになるった個体を見たのは初めて

このような自分に発見を与えてくれる個体に

会えた時 また感性が豊かになった気がする

 

DSC_00021
2015.07.09 | cat. 日々

作品としての鉢植え その1

陶芸家さんのつくった鉢に

植物を合わせてみる

 

作家それぞれのこだわりが大いに入った

作品としての鉢

鉢と上物の植物が けんかすること無く

それでいてお互いを主張させる植え方は

いつもの植え方とは 目指すところがまるで違う

植物を見せるのではなく

鉢を見せるでもなく

一つの作品として 鉢と植物をリスペクトする植え方

 

今回は 陶芸家 寒川義雄 氏

まるで土器のような ぽろっと割れてしまいそうな

柔らかさを持つ あたたかみのある鉢

 

墨汁や炭の黒で出来上がった 素朴で懐かしい感じ

そこには 柔らかさと渋さを持った コピアポア 疣仙人という

サボテンを持ってきた

この個体はシルエットのかなり崩れたかなりユニークな個体

 

植え込む側としては

鉢をこしらえてもらい 最終的には植え込むものや

全体の雰囲気を全て任されるわけだから

特に気合いが入る

この緊張感も 楽しみのひとつ