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2015.06.16 | cat. 日々

じっくりかけて作り上げていく

先日 また新しい陶芸家の方とお話しさせて

いただく機会があった

 

広島の陶芸家 寒川義雄さん

 

とても近いところでお互い活動してるのに

お会いしたのは今回が初めて

 

アトリエにも伺わせてもらい話が弾む

 

寒川さんは素朴でなじむ器を作られる

叢としてはありそうでなかった鉢が出来そうで

今からわくわくしているところ

昨日もしっとりとしたお椀に穴を空けた作品ふたつと

うちの娘のためにダンゴムシを十数匹持ってきてくれた

とても可能性を感じる

乞うご期待

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2015.05.12 | cat. 日々

まだまだ

年間 100件以上農家さんや愛好家さんを周り

数えきれないほどの多肉植物を見ているが

いまだに 初めて見る種類の多肉植物は 後をたたない

 

中には 他の何とも似つかない ユニークな植物にも

出会えたりする

飽き性の自分がいつまでたっても 飽きる事の無い

植物の世界は ほんの多肉植物だけの分野でも果てしない

 

画像は セネキオ サギナータスの 特殊タイプ

球状の茎に 変な模様

葉の付き方も 花茎の伸び具合も まるで子どもの作ったおもちゃ

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2015.05.01 | cat. 日々

植物を切り取る

毎週何枚もHPにアップさせる為に

植物と向き合い

写真を撮る

 

鉢植えをどの角度で どの向きで

切り取る事で

その個体の美しさを伝える事が出来るか・・・

それは 結構難しい

 

昨年秋 ADAMとの展示会で仕立てた鉢植えを

カメラマンの吉田秀司さんに撮っていただいた

 

どんどん撮影される見事な切り口に

ただただ傍観していた

毎日のように植物の写真を撮ってきたからわかる

すごく美しい写真だった

 

その写真がもうすぐ 届く

すごくいい 写真集

文字はなくとも ずっと見ていられる写真集

あんな写真が 撮りたいなぁ

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2015.04.16 | cat. 日々

いのちの色

いよいよ 気温が高くなり

おてんと様も高くなり

植物達は 動き出す

 

葉を出し 根を出し 花が咲く

生まれたばかりのそれらは

びっくりさせられるような

色が多い

 

それは 生きている色だ

動いているという証の色

それは まぶしいほどの鮮やかなもの

この季節 特にそれらは眼に入ってくる

 

少し眼を凝らせば

どこにでもある

そんな いい季節

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2015.04.09 | cat. 日々

そこにある植物

車で移動をしている間

外の風景に目を向けることが多い



その先にあるのはいつも植物



街路樹であったり 草むらであったり

ごくごくありふれた植物のある風景



それらは誰もが見ている光景ではあるが

誰もが目に留めない光景



それらをちょっと切り取って

頭の中でステージにあげてみる



そうすると気にも留めなかった植物たちが

どれほどかっこいいものであるかが見えてくる



そしてその植物たちが奇跡的にそこに存在しているかがわかってくる





鉢植えや植栽を生業としている自分にとって巣立っていく植物たちが元気よく

あり続けることをいつも願っている



しかしいつもそれらが元気よく育っていくわけではなく

環境が良くなく あるいは管理不足で

残念ながら枯れてしまうものもある



人が大切に育てようと思っていても

枯れてしまう時は枯れてしまう



それほど植物というのは環境に依存する か弱いものだ

しかし植物が環境とピタリと合った時

植物は爆発的なエネルギーを放つ



剪定されても剪定されても大きくなり続ける街路樹

冬に枯れ草になってもまた春には萌える雑草



そこには力があり

歴史がある



奇異なサボテンや多肉植物でなくとも

かっこいい植物はそこらじゅうにある


 

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2015.03.28 | cat. 日々

小説とサボテン

初めてお話をいただいたのはもうかれこれ3年前くらい

小説家さんとのコラボレーションなんて

思いつきもしなかった

 

山崎ナオコーラさんという

植物に興味津々な小説家さんが

この不思議なコラボレーションを受け入れてくれた

 

俳優と同じように ある植物が固有名詞的に登場するこの物語には

びっくりするほどの様々な背景を持った人々が現れ

そしてサボテンを取り巻きながら関わっていく

 

叢をモチーフにしたお店も登場し

そのお店の店主も登場する

 

先の読めないストーリーにわくわくしながら

登場する植物にそわそわしながら

のめり込んでいってしまった

 

叢の考える様々なコラボレーションの中でも

特に風変わりな あるいは画期的なこのチャレンジは

結構大きな一歩だと思う

 

4月17日 全国の書店にて発売開始

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2015.03.15 | cat. 日々

仕入れの難しさと副産物

昨年秋から本格的に愛好家さんのハウスを

まわるようになった

 

愛好家さんは サボテンの業者さんと違い

売る為のサボテンを作っているわけではないので

購入までの時間がかなりかかる

 

この日も朝から動いて

夕方までにまわる事のできたのはたったの2件

 

そこに並んでいるものはバラエティに富んだものではなく

趣味性の高い 偏った品種のものばかり

購入できる数も一度に1・2箱程度

 

入手できる「モノ」は少ないが

何十年もこだわり続けた匠の話を

日が暮れるまで聞き続ける

 

こだわったからこそ気づけた

貴重な話は どんな本にも載っておらず

もしかしたら 手に入れたサボテン達よりも

はるかに宝ものかもしれない

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2015.03.06 | cat. 日々

ついにとりかかる

ようやく 叢畑着手

叢では これまで鉢植えで管理 栽培をしてきたが

ようやく ほんの僅かながらではあるが 地球を手に入れた

 

植物を大地に戻してあげたときの

爆発的なエネルギーをこれまであちこちで見てきた

それを見るたびに こんな植物を植えてみたい

うちだったら あの植物を地植えするのに・・・といつも思ってた

 

元あった畑の土を使わずに

全てを叢ブレンドの土にして

ふかふかベッドをこしらえた

まだまだ途中段階ではあるが

ようやく叢オリジナルの植物が ここで生まれることになる

植え込みまで もう少し

 

秋にはお目見え

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2015.02.26 | cat. 日々

異国人の考えること

タイ バンコク

サボテンや多肉植物を仕入れにやってきた

 

タイと日本では

圧倒的に気温が違う

この日も最高気温36℃

冬の日本から到着した身にとっては

50℃くらいの気分

 

タイは園芸国家であり

様々な植物を品種改良し新品種を作出している

サボテンや多肉植物もしかり

国内では見たことも無い新品種が多く並ぶ

 

特に高温を得意とする品種

例えば兜丸 などは びっくりするものが多い

(画像は群生のゼブラ兜丸)

 

園芸の方向性も国民色が大いに出る

日本人は小さく繊細で技術が凝縮されたものを好む

タイでは 品種改良を得意とするために

交配で生み出された 特徴が突出したようなものが好まれている

接ぎ木などでも 到底思いつきもしない

組み合わせのものを見ることが出来た

 

仕入れ先としても価値のある国だが

国民性の出た園芸には目を見張る

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2015.02.16 | cat. 日々

接ぎ木という植物をあらためて考えてみた

ここのところ サボテンの接ぎ木について

聞かれることが多く

これまで何度となく しゃべってきたことを

あらためて考え直す機会があった

 

本来 接ぎ木とは穂木の生長を促進させる園芸技法であって

台木を含めた全体としての観賞価値は全くない

 

しかし これまでの園芸を知らない人や

物事に意味を求めたり デザインを考えたりする人たちにとっては

穂木の価値よりも全体の雰囲気の方を重要視する

 

接ぎ木のおもしろさは

人の手によって接がれた造形と

そこから人の手には及ばない植物の生長が重なり

人にも植物にも作ることの出来ない

不思議なかたちが出来上がること

 

そこには 大地と離れた世界で育つ

また違ったサボテンの魅力が生まれる