植物と鉢の写真をひたすら撮っている
ファインダーを覗くことで
より鮮明に見えてくるものがある
特に鉢の方は 自分の知らない世界だけに
一見しただけでは見えてこない
ディテールだらけで
一つの器に どれだけの想いや手間が
かけられているか
それは こちらも時間や集中力をかけないと
見えてこない
形や色に 意味を込め
さらには 偶発的な要素を纏い
出来上がった鉢は
見る側も 心酔できる
来月18日から31日迄 京都7カ所で行われる展示会
「プランツとポットの物語」
ここで 恐れながら 国際的に活躍されている人気陶芸家の
アダム シルヴァーマンさんと コラボすることになってます
詳しくはこちら
http://qusamura.com/information/exhibition/1056/
独特なフォルムで
美しくもあり 醜くもある不思議な釉薬のかかった鉢と受け皿
計算されていそうで いなさそうな 釉薬のはじけ具合は
時間が作り出したものなのか
それとも アーティストが作り出したものなのか
それとも偶然なのか…
そしてまたそれらは植物にも言えること
その出で立ちは 植物自身が 意思を持って作り出したものなのか
人間が手を加えて出来上がったものなのか
もしくは 偶然なのか…
これら似て非なる二つのものが
うまく調和するのか 反発し合うのかを判断するのは
見る人それぞれだと思う
調和に和み 反発に衝撃を受けてもらいたい
組み合わせる本人が 調和と反発のギリギリのところを
狙ってるのだから
これまで多くの陶芸家の方々に鉢を作っていただきました
来月には 京都にてアダム シルヴァーマンさんとの
コラボをおこないます
http://qusamura.com/information/date/2014/09/
http://www.adamsilverman.net/plantandpot/
作家さんの鉢 と 植物 どっちが先なんですか?
こういう質問 よくされます
植物を見て鉢をつくるか?
鉢を見て植物を探すか? という意味
ほとんどの場合 作家さんには想像で鉢を作ってもらいます
最低限の容積を お伝えだけして・・・
その鉢を受けて 植物を探す
植物探しをしていると この植物は こういう風に植えたいな
この植物はこんな鉢にしか入んないだろうな
なんて よく思う
奇抜に植え込むことよりも
シンプルに育ってきた過程や
ドラマが見えてくるように植えてやる方が きっといい
たくさんの拾い上げてきた植物達は おおかたどんな鉢に
植えるとしっくりくるかは 自分の中で決まってて
思い描いた想像図に ぴったりくるように植えるし
そんな鉢が なぜか 作家さんから届く
これは とても不思議なこと
サボテンの魅力と言えばやはり刺
元々この刺は 葉が乾燥に耐えうる形に変化した為だと
言われている
硬質のプラスチックで出来ているようなこの刺は
光合成は出来ないものの 外敵から身を守る
役割も担っている
国内ではしっかりと太陽光線を与えてやると
見事な刺を出す
竜神木などは顕著で 遮光した場合と しなかった場合は 驚く程
刺が違う
ちなみに 刺と棘
似たような字で 世のサボテン屋さんも
いろいろ使っているのを見かける
棘は いばらとも読み バラやカラタチなどのとげに使う
朿がただたくさんあるという意味
刺は 主にサボテンに使う
右側のつくり「りっとう」は刀の意味で
朿を刀に見立てている
刀は宝物にもなることもあり サボテンをつくるおじいさん達が
刺にこだわっていることをよく表している漢字だと思う
いよいよ梅雨も明けて 本格的な夏到来という感じ
ハウスの温度も朝から高騰しとります
サボテンというのは砂漠の植物と言うイメージが強く
夏大好きと勝手にレッテルを貼られていることが多いが
実は高温多湿と熱帯夜 は大嫌い
サボテンの生息地の多くは
日中は高温になるが夜間は一気に冷える
それと同時に火照った体も急冷却
そんな環境に育つ植物なので
日本の 昼も暑いが夜も暑い というような環境はとても過酷なわけだ
これからの時期は暑さにより枯れてしまうことがあるので
いくつか注意点を
・日中 蒸し風呂状態になるような部屋には植物を置かない!
外の風通しのある明るい日陰に置くのが望ましい
・特に暑い日は夕方にサボテンや表土がうっすら濡れる程度に水をかけてやる
濡らすことで体温を下げることが出来る(表面が濡れる程度であれば毎日やっても大丈夫)
しっかりとした水やりは夕方に体温を下げることを兼ねてやるのもよい
・西日には当てないようにする
できるだけ夜間に体温を下げたいのに その直前にぐっと体温を上げてしまう西日は
午前中の朝日をしっかり当てることが良い
この他にも季節の管理は品種によっていろいろあるが
上記の3つだけでもきっちりして頂ければ
弱るリスクは大幅に改善されると思う