ベランダにしては とても広く
空間を出来るだけ広く使った植物の為の 豊かなスペース
写真では分かりにくいが
結構すごい植物を盛り込んだ
鹿児島の山で自生していた 巨大棒蘭
矮性型の群生 ジャンセア
朝霧閣の大きな株
フェニックス リクリナータの 古木
などなど
今後生長していくに連れてそれぞれの個性が際立っていく
都内の南側で 屋外であれば きっとたくましく育つことだろう
今年も もう2週間でおしまい
毎年のごとく 今年もたくさんの農家さんを廻った
それらほとんどのところでは 外国人や新規愛好家が増え
賑わっているそうな
いわゆるブームと言うやつだ
植物の愛好家 愛培家が増えるのはとてもうれしいことだが
ブームが加熱すると 植物の価格が急騰する
今年はこの急騰がピークに達しているところのように思う
そして最終的にはいつも 急騰に乗じて
ゲリラ的に販売者が増え
劣悪で粗雑な商品が出回り
価格が下降して ブームが去っていく
去った後は 起こる前よりも冷え込むこともある
これまでもたくさんの植物が このブームと衰退の波にあおられてきた
今回の植物ブームは これまでよりも複雑で大きい気がする
それだけに 下がる時は急降下かもしれない
これまでに植物業界を盛り上げる為に
ブームに翻弄されない しっかりとした植物の提案に
2016年は注力したい
昨日は 日帰りで行ける広島近辺の農家さん 愛好家さんをまわった
近いとはいいながら 初めて行く農家さん
人のお家に招かれたような
新しいクラスに 転校してきたような
なんとも フワフワした感じになる
園主のこだわり 嗜好 そこでのルール 価格など
何も分からない訳だから
初心に戻って サボテン初心者として 見て回る
ぐるぐる何度もまわる
その間 ほとんど鉢や植物には触らない
園主の話をまず聞いて その後にもう一度
まわって 目星をつける
何度もまわることで 植物が厳選される
こうして仕入れた植物は 慣れた農家さんで仕入れるものよりも
グッと質が上がる
いつもこのようにして 仕入れなければと 今日も戒めた
この4日間 山梨の庭師:矢野智徳さん主催の
大地再生講座で山ごもりしてきた
これまで植栽をする場合
植物はいい状態のものを選び
排水に気をつけて 日照や気温などの環境にあったものを配置する
というのが 僕の基本の考え方だった
そのなかでインパクトのある植栽や
コンセプトを立てた植栽を行ってきた
今回 矢野さんの造園作業に参加させて頂いた理由は
上記のことが全てではなく(というかもっと大事なことがあった)
土中や大気中の空気と水の流れがとても大切であるという
矢野さんの考え方にとても興味を持った為だ
それらを考えてやることにより
植物は肥料や薬を使わずとも すくすくと健康に伸び
生存競争をする植物の動きではなく
お互いが共生するような植物の動きになるということが
よくわかった
しかもこの考え方は 鉢植えにも応用ができる
この4日間 植物の根と会話できたような気がした
植物に必要なもの
光 水 温度 ・・・などいくつかあげられるかもしれない
ほとんどの人に尋ねると答えは返ってくると思う
だが サボテン 多肉植物をいざ育ててみようと
チャレンジする人々の一部は
これらのことは頭で分かっていたとしても
気にするのは 水やりのことばかり
水をあげたら腐る とか
ついついあげたくなっちゃう とか
水をあげて腐るのは たいていは光不足や温度不足がもとで
起こるもの
水やりを気にすることよりは
まず光を気にしてやってほしい
(他にもいくつか大切なことはあるけれど)
特にサボテンや多肉植物が光を欲しがるのは
想像に難くないはず
画像は叢好きのお客さんからのもの
都内の限られた日中の光に加えて
人工照明を駆使して夜間に補っている
まるでナウシカの地下のような
妖しい感じが かっこいい
ここまでできなくても 地球には太陽光が降り注いでいる
その光を植物に 与えてやってほしい
これからの時期 光合成の為の光に加えて
真冬における体温・地温確保にも太陽光は
大活躍する
※なお今回は 光の重要性のお話ですが
植物の置かれる環境や種類、植物の健常具合によって
全てに当てはまるという訳ではありませんので
info@qusamura.com